2013年2月17日日曜日

ネパール紀行 8日目 おじさん

8日目の記録

そろそろ読んでくれる人が少なくなってきましたね。

この日はお昼まで荷物の整理やらなんやらで使い、お昼ご飯でも食べがてら散策に出発。

 部屋からの眺め
 ・・・・・
 外観
 なかなか立派、でもお湯はぬるい
 いざ、一人で散策
 隣に人がいるのといないのとでは緊張の度合いが違う
 これはなんだろう…
 IZAKAYAですか(笑)
 ふ~ん…

なんて歩いていたら一人のおじさんが声をかけてきた。
「この楽器買ってくれよ」
「う~ん、いらない」
「兄弟、これは伝統ある楽器なんだぜ」
「・・・・・(まあ適当に相槌うってればそのうちあきらめるだろ)」
と思って、適当にしゃべってるが、なかなかあきらめない。
しまいには、「ここいらでじゃあ一曲聴いてくれ」と言って、演奏を始める。

これがそのおじさん
 カメラ目線

ビデオも撮ったのだけれど、アップできないので残念。
なかなかいい感じだった。
「おお~、すばらし~」なんていいながら歩き出そうとすると、また一緒についてくる。
「このCDには今の曲のほかに、いいのがたくさんあるんだぜ」
「ふ~ん、いくら?」
「おお~、兄弟、これは1000ルピーだ」
「(1000ルピーって、今大体両替すると1ルピー1円だから、日本でCD買うのと変わんねえじゃん!)高くない?」
「んなことないよ~、こればっかしはまけられないよ」
まあ、一曲披露してくれたし、これ買えばどっかいってくれるだろうと思い、1000円ならいっかと購入。
「へい兄弟、この先暇なのかい?」
「夜の飛行機で日本に帰るよ」
「じゃあそれまで俺が観光案内をしてやろう」
「(まだついてくんのかよ…でも一人じゃよくわからないし、現地の人との交流も大事か)んじゃお願いするよ」
ということで、このおじさんと行動することに。

しばらく町を歩いてると、お腹がすいてきた。
むこうもお腹がすいたのか、「やすくてうまいダルバートの店があるから、そこに行こう」という。
といあえずついていく。
細い路地を通り、お店に到着。
 こんなとこ
 こんな通り沿い
 さすがに観光客はこなさそうなところ
 こちらにどうぞと
なんとなく危ない気がした僕は、お茶だけ注文
 となりでは昼間から酒盛りをする数名の男たち
 ここにきて初めて手で食事をする人をみた。
そういえばトレッキングの最中は一人も手で食べる人見なかったな。
と、おじさんが、「お前も一口どうだ」と、すすめてくる。
・・・・・これも経験か、と一口頂くことに。しかも食べさせてもらいました(笑)
お腹痛くなってもあきらめよう・・・

昼食も終わり(僕は何も食べてないけど)、またぶらり開始
 アパートとか
 がきんちょとか
 ・・・・・

歩いてる最中に、やはり何度か楽器買ってくれ攻撃を受けたが、ことごとく「高い」「いらない」の1点張りで、なんとかしのぐ。
しまいには、「俺のオフィスに行こう、いろんな写真を見せてやるよ」ということに。
まずい、これはまずいんじゃなかろうか…非常にまずいんじゃなからろうか…
旅の本とかにも、オフィスで逃げれなくなって有り金ほとんど持ってかれたとかあるし…
ここは逃げるべきか、それとも…
 きちゃいました
どうやら、ちゃんとした組織ではあるようだ
 「太鼓も弾けるんだぜ」と、太鼓を演奏し始める
と、どこからともなく人が現れる。
今度こそ本当にまずいか…と思ったら、そいつらも演奏を始める
そして途中で帰っていく。
「(あいつらはなんだったんだろうか)」
演奏が終わり、ここは音楽学校のオフィスなんだという説明が始まる。
ガンダルバという楽器を中心に、音楽を教えたり、演奏活動を行っているみたい。
日本に講演にもきたことがあるらしい。
ここでも当然楽器買ってくれ攻撃があったが、なんとか回避。
 こちらがこの団体の人たちの写真。
日本人の人も何人か写ってたな。

オフィスを無事に出て、またまたぶらり
 昨日とはまた違うところ、なはず
 またまたでました
 ここにもいろんな石像があったな
 観光客とわかるとすぐに声をかけてくる商売人たち
 ・・・・・
 こじんまりとした公園
 でもきれい
 地下に通じているのでしょうか
 テイーシヨツプですか
 ・・・・・
 いわゆる乞食の人もたくさん…
俺をみないで…
 ここはどこらへんだろう…
 自分が今どこにいるやら…
 ・・・・・
 くまさんが吊られている…
 歩道橋からの眺め
 あっちはどっち
 あれはなんだっけ
 見たことあるようなないような道をひたすらついていく
 こちら映画館、だったはず
 今か新しいものを建造中とか
 〇ザハットやら〇ンタッキーやらが隣接
宝石屋さんや洋服屋さんなんかもあったな、高そうな
乞食がすぐそこに座ってる一方で、ファーストフードをおいしそうに食べる人がいて、その隣では宝石やよさげな服に目を輝かせているひとがいて…
う~ん…考えてもしょうがないことのような気もするし、考えなきゃならないことのような気もする…
 ・・・・・
 この道は通ったような…

この後も、そこら辺で腰かけて、ぺちゃくちゃ話したりして時間を過ごす
 信号はあってないようなものか
 手を引かれつつ、車の間を縫って歩く
 そろそろホテルかな
 ネパールの空
 ここでチャイみたいな甘くておいしいお茶をごちそうに
20ルピーくらいだけど、値段じゃないもんね、気持ちが大切
せっかくなのでと1枚

さて、ここで僕が左手に下げている青い袋、あの中には、そう楽器が入っています(笑)
なんだかんだ言ってね…
これはうちの息子が作ったんだ、すごい手間暇がかかってるんだ
これを持ってれば、日本に帰っても、俺たちみたいなのがいるって忘れないだろ
兄弟、お前が買ってくれれば、俺の家族、兄弟、仕事仲間、みんな救われるんだぜ
日本人はお金持ってる、俺たちはお金持ってない
ほとんどの人は、適当に俺らをあしらって、さっさとどっかへ行ってしまう、でもお前みたいに話をちゃんと聞いてくれる奴もたまにはいる
兄弟、俺は誠実な男だ、押し売りはしたくない
・・・・・
・・・・・
最初、5000ルピーと言われたこの楽器
さすがに高すぎる!
少なくとも3割くらいは値切らないとダメと昨日言われていた、でもそれでも3500ルピー。
思い切って、
「1000ルピーなら買うよ」
「・・・・・」
(そんな目で俺を見るなよ…)
「兄弟、俺は誠実な男だ。せめて2500、・・・・。・・・・・。・・・・・。」
「じゃあ1500」
「・・・・・OK兄弟、じゃあ1500」
(いいのかよ!)と思った。
おそらく1500でも払い過ぎだとは思ったけど、いろいろ連れてってくれたし、言ってることは間違いじゃないし、うまくしてやられたのかもしれないけど、自分がそれでOKと思うならそれはそれでいいのかもしれない。
「こんどネパールに来ることがあったら、ここに連絡してくれ。次は学校を紹介してやるよ。ホテルももっと安くて、いいやつを教えてやる。あんなとこはダメだ。・・・・・」

まあこういう出会いがあってもいいでしょ。
結局5~6時間一緒にいたな(笑)
いったんホテルに戻り、ちょっと休憩して、最後にまたちょっとぶらり
だいぶ暗くなってきた 
 ・・・・・
 絵葉書やら、小物を買いたかったので、ここにきてやっと買い物
でも結局すこししか買わなかった
ささやかな ライトアップ
 もう1個、オフィスに売ってあったTシャツ
 個人用、こればっかりはどうしてもほしかったので買ってしまった…

夜、迎えが来て再びカトマンズの空港へ
 だいぶ早くついたので、しばらくぼ~っとする
 あのおじさんもぼ~っとしてる

途中日本人観光客の団体も二組くらい見かけた
頭になんか印ついてたな
外国人用はすいすいだけど、現地の人用の列はなが~い

この後、アナウンスを聞き逃して飛行機に乗りそびれるところだったけど、日本人っぽい人に聞いたら、あっちですよ~と親切に教えてくれたので助かった。さすがにここでへましたらそうしていいかわからない。

あっという間の旅だった、でも思い出せば思い出すほどいろいろなことがよみがえってくる旅だった。初めての海外だったしね。

次回、まとめ的なものをかけたら書きます。自転車のまとめすら書いてないのに…

おしまい

壊れかけのラジオで買ったCDでも久々に聴いてみるか